1946年に登場した星の宝石

1946年当時の日本は、食べるのがやっとの頃です。ジュエリーを楽しめるほどの余裕は、まだ持っていません。そんな中で生まれたのが、横浜に本店を置く「スタージュエリー」です。当時の状況を考えたら、かなり思い切った決断と言えるでしょう。
当時のスタージュエリーは、外国人の間で話題になったほど。すでに工房を構えており、ありとあらゆるオーダーにも応えてきたそうです。特にピアスのクオリティは評判となり、海外の新聞にまで掲載されたほどです。

発展の礎になる海外修行

食べるのがやっとだった頃、すでに工房を携えてクオリティの高いジュエリーを生み出した「スタージュエリー」。発展の礎となったのが、あくなき探究心でした。
なにせ海外旅行でも制約があり、誰でも気軽に行けるという環境では無かった頃。スタージュエリーは世界中を歩き回り、素敵なジュエリーを見つけたら買い付けていたのです。とはいえ、当時のジュエリーの感覚は「財産」の一面が強く出てきました。おしゃれとしジュエリーを持っていた人は、ほとんどいません。常識を打ち破るべく、スタージュエリーは「ファッション」としてのジュエリーを開発したのでした。

ファッションとしてのジュエリー

「ファッション」としてのジュエリーを生み出すのは、当時としてはあまりにも無謀すぎる挑戦。でもスタージュエリーは、見事にやり遂げたのです。
代表的なものでいえば、イルカをモチーフにした指輪でしょう。独特のフォルムはファッション好きの間で話題となり、指輪を求めて連日連夜の大行列。そして「指輪はファッション用のアイテム」であると定着させた、記念すべき瞬間と言えます。

創業当時の思いは現代へと引き継がれる

創業当初から貫いてきたのは、顧客の細かいオーダーに応える姿勢。創業から60年以上経った現代も、しっかり引き継がれています。
スタージュエリーはセミオーダーという形で、結婚指輪を制作。素材・リングフォルム・アームフォルム・リング幅・仕上げを顧客に選択してもらい指輪を作りあげます。世界に1つだけの指輪になるので、素敵なものになるでしょう。