苦しい時代に誕生したスタージュエリー

戦後間もない頃に誕生

戦後間もない頃の日本は、食べていくだけでも精一杯でした。スタージュエリーが店を構える横浜も、例外ではなかったでしょう。ただ街に米軍が行き交うことで、賑わいがあったのもまた事実。日用品や衣料品を扱うお店が、次々と登場。スタージュエリーも、戦後間もない頃に登場した店の1つです。
日本人はもともと手先が器用だったためか、スタージュエリーが提供するアクセサリーは評判になりました。スタージュエリーの評判は海外にも知れ渡り、アメリカの新聞で紹介されたほどです。

スタージュエリーが変えたアクセサリーの概念

スタージュエリーが生み出したのは、「アクセサリーはファッションアイテム」という概念でしょう。今でこそ当たり前すぎる事柄で、何を述べているのかと首をかしげるかもしれません。
アクセサリーと言えば、財産の一種として捉えていました。もちろんオシャレを目的として身に着けていた人もいましたが、オシャレ目的のアクセサリーは粗末なものでした。例え高価なアクセサリーでも、ファッションアイテムはファッションアイテムという概念は、日本に存在していなかったのです。

進歩を続けるスタージュエリー

品質が高くオシャレを楽しむためのアクセサリーを生み出したブランドこそが、スタージュエリーです。なかでも指輪はかなりの人気を誇り、80年代には一大ブームとなりました。大げさに言ってしまえば、スタージュエリーの指輪を身に着けるだけで、ファッションリーダーの仲間入りです。
後に次々と新作を発表。2020年には「星」を全面的にイメージした指輪を発表し、大きな話題となりました。

職人と二人三脚

スタージュエリーの指輪は、店と職人が一体となって生み出されたものです。工房を店の近くに構えることで、顧客が本当に求めている指輪を作ることができるようになりました。
今でこそ「メイド・イン・ジャパン」は、最高品質の証として世界中に知られる存在です。「メイド・イン・ジャパン」の信頼は、スタージュエリーの功績も大きかったはずです。高品質でありながら低価格で手に入る指輪。興味があれば覗いてみてはいかがでしょうか。